■“お口の相談室”のコーナーで質問にお答えしました。

【長崎新聞 お口の相談室 2004年8月23日(月)】

記事

Q 十歳の息子が歯石などの除去のために行ったある歯科で、「子どもさんは受け口になっているので、早く矯正したほうがいいですよ」と言われました。主人に話すと「自然に育っているものを矯正して発達を遅らせる必要はない」と言っています。どうしたらよいのか教えてください。

受け口(反対咬合<こうごう>)とは前歯のかみ合わせが上下逆(下の前歯が上の前歯の前方)にかんでいる状態をいいます。成長期にこのかみ合わせのままにしておくと、見た目が悪いだけではなく、機能的な問題として発音が悪くなったり、かむ能力の低下が起こったりします。このために早い時期(小学校低学年)に矯正歯科治療を開始します。
受け口の原因としては、上下の骨がずれて反対にかんでいる場合と前歯だけがずれて反対にかんでいる場合があります。それぞれの原因によって治療方法は異なります。歯だけがずれて反対にかんでいる場合は、口の中に固定式のワイヤの装置や取り外しのできる床装置を着け、上顎(じょうがく)の前歯を前に押し出すことによりかみ合わせを治します。
上下の骨がずれている場合の治療方法は二通りあります。上顎の成長が悪い場合は上顎前方けん引装置を使い上顎を前に引っ張り出し、下顎(かがく)が過成長している場合にはチンキャップという装置で下顎を後ろに下げる治療を行います。
受け口の治療に関しては、かみ合わせを治すことにより正常なあごの発育のバランスを整え、その後の正常なあごの発育を育成することが目的であり、ご主人が心配されているような治療ではありませんのでご安心ください。
いずれにしても、原因に対する十分な検査を行い、お子さまの状況に合った治療法法を選択されて治療を受けられることをお勧めします。

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